保育のスキル

【集まりで何してる?】保育の集まりで話す5つのこと(前編)|保育のスキル

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集まりで話している

集まりで話す5つのこと

① 日付・曜日・天気など

② その日の活動について

③ 今後の予定やお知らせ

④ 話し合い

⑤ 振り返り

保育の“集まり”では様々なことを話しますが、大きく分ければ上記5つかと思います。

(内容的には“幼児クラス”ということになります)

 

そして、その中でも2つのタイプがあります。

・①②は毎日繰り返されるタイプ

・③④⑤は必要に応じて行うタイプ

 

さて、この記事は“幼児クラス”のまとめとなっておりますが、“乳児クラスには関係ない”ということではもちろんありません。

“幼児クラス”につながるように“乳児クラス”では何ができるか、という視点で見てもらえたらと思います。

 

では、始めましょう。

普段からみなさんがやっていることをざっくりと言葉でまとめ、頭を整理できるような記事を目指します!

 

*保育の中でやる“集まり”は、大きく分けると4つの意味があります。“集まり”のねらいをまとめた記事はこちらからどうぞ。

*【話し合い】と【振り返り】については“後編”でまとめています。そちらを先に読みたい方はこちらからどうぞ。

 

*保護者支援・対応の本をまとめた記事ができました。

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日付・曜日・天気

天気

ポイント

社会生活に必要なことを身につける

私は“集まり”の始めは必ず、朝のあいさつ→日付→曜日→天候という順番にしています。

それは、日付や曜日、天候などに興味をもってほしいし、年長になったらあそびや生活の中でつかえるようになってほしいという思いがあるからです。

 

たとえば、こんな感じ。

「1日は“ついたち”っていうんだよね。ぼく知ってるんだ!」

「(ひらがなで書かれた献立表を見て)あっ、木曜日カレーだよ!早く食べたいなぁ」

「今は晴れてるけど、このあと雨になるって天気予報で見たよ」

「キュウリの苗がびゅんびゅん動いてるよ。今日は風が強いね」

実際に私が担任した年長クラスの子どもの言葉です。

身の回りの環境や社会生活で必要な情報を吸収して、生活の中でつかっています。

このような姿につながってほしいので、“集まり”で日付・曜日・天気・風の強さなどを子どもたちと確認しています。

 

【やり方】

① 保育者が声に出して伝える 

例)今日は 4月 10日 水曜日です

② 保育者の後に続いて、子どもに復唱してもらう

例)保育者「4月」 子ども「しがつ」 保育者「10日」 子ども「とおか」、などと1つ1つ区切って行う

③ 当番の子どもの後に続いて、子どもに復唱してもらう

文字にするとわかりづらいですが、

“やってみせる” → “一緒にやる” → “子どもだけでやる”という流れが子どもにとって1番わかりやすいかと思います。

 

また、年齢によってどこまでやるかが変わります。

【3歳児クラスで興味をもってほしいこと】

・今、何月なのか

・今日の天気

【4歳児クラスで興味をもってほしいこと】

・今日の日付と曜日

・今日の天気

【5歳児クラスで興味をもってほしいこと】

・今日の日付と曜日

・今日の天気や温度

これも、 “だいたい”ということで“絶対”ではありません。

大事なことは、クラスの様子や子どもの発達などに合わせることです。

念のため。

 

その日の活動について

こどもがあそんでいる

ポイント

子どもにわかりやすく伝えるには7つのポイントを押さえる

「今日はおり紙で制作するよ」

「今日は〇〇公園にお散歩いくよ」

などと、みなさんも朝の集まりで子どもたちに伝えていると思います。

その日やることがわかれば、子どもたちも見通しが立ち、「ぼくは〇〇しよう!」などと意欲が生まれてきます。

 

さて、保育者から子どもへの話がこれくらい単純ならばいいのですが、4歳・5歳児クラスになってくると、話の内容も複雑になってきますよね。

子どもにわかりやすく伝えるための7つのポイントがあるので、以下にまとめます。

① いつ

② どこで

 誰が(誰と)

④ 何を

⑤ なぜやるのか(理由 or 子どもがやりたくなるような動機づけ)

⑥ どういう順番でやるのか

⑦ 終わったらどうするのか

これは“必ず全部伝える”ということではありません。

年齢や状況に応じて、保育者が必要なものを選んでください。

 

実例を1つあげましょう。

例えば、5歳児クラスでの朝の集まり。

忍者ごっこや運動あそびを楽しんでいるクラスをイメージして下さい。

担:今日はホールで忍者の修行(運動あそび)をするよ。(いつ・どこで・何を)

ふっふっふ、でもわしの修行はむずかしいから、みんなできないかもね~。(動機づけ)

子:できる~!

担:じゃあ、これからみんなでホールにいくとしよう。

あっ、そうそう、忍者の修行の後は、庭で遊ぶからね。(その後の流れ)

つまり、1番はホールで忍者の修行。2番は庭あそび。わかったかな?(順番)

子:はーい!

①~⑦の項目を頭に入れていると子どもにわかりやすく伝えることができます。

 

余談ですが、以前持った年長クラスに、“とにかく庭で遊びたい!”という男の子がいました。

担任がその日の予定を伝えると「それで、庭に行くの?」とか「外で遊びたい」などと必ず声をあげていました。

「今日は部屋で制作します」というような声かけだけでは、その子の中に“見通し”や“安心感”が持てなかったのです。

 

だから私は「今日は部屋で制作します。終わったらお庭で遊びます」などと、その後の流れまで話すように心がけました。

すると、その子は「わかった!」といって目の前の活動に集中できるようになりました。

 

その男の子のことは私の中に残っていて、“集まり”で話す時には7つのポイントを意識するようにしています。

 

大切なことを知らせる

お知らせや予定

ポイント

① 危険を未然に防ぐ

② 意識・期待を高める

③ あそび・行動を広げる

知らせる内容は大きく分けて3つあります。

 

① 危険を未然に防ぐ

毎日の生活の中で気をつけてほしいことや、実際に起こった危ないことを子どもたちに知らせることです。

例をあげると、

ア) えんぴつを持って走ると危ないこと

イ) ハサミの安全な持ち方

ウ) テラスの柵によじ登って危なかったこと

エ) ろう下を走って転んで頭を打った子がいたこと

オ) お迎えが来た後に、子どもだけで園の外に出てしまったこと

などです。

 

ア)イ)は【予告です。

安全に生活するためのポイントを伝えます。

この場合、実際にえんぴつやハサミを使って、目で見える形で伝えると効果が倍増します。

 

ウ)エ)オ)は【実際にあったことの共有です。

実際に会った危ないことを全体に知らせて同じようなことが続かないようにします。

 

どちらも簡単なことですが、とても効き目があります。

また、なにより大切なのはタイミングです。

新しいものを使い始めるときや、事故などが起きたときにタイムリーに伝えることが大事です。

 

② 意識・期待を高める

先の予定を伝えることで、子どもの意識や活動への期待感を高めることです。

 

例をあげると、

ア) 寒くなってきたから長そでを着ること

イ) 帰る時に作品を持ち帰ること

ウ) 明日は9:00までに登園すること

エ) 明日はグループ替えをすること

オ) 明日は絵具でこいのぼりをつくること

などです。

 

ア)は行動への意識を高め、子どもが自分でやれるために

イ)ウ)は子どもの意識を高め、保護者への発信を子ども自らできるために

エ)オ)は子どもの期待を高め、活動への意欲を引き出すためのものです。

 

この“お知らせ”をするとしないとでは、子どもたちの姿が大きくちがいます。

しかも、ただ口で言うだけでなく、

絵や実物など目に見える情報も加えると、より伝わりやいですよ。

子どもの主体性を引き出す環境づくりとは、このようなものかと思います。

 

③ あそび・行動を広げる

これは、子どもたちの間で盛り上がっているあそびや、もっと広がってほしいことなどを集まりで伝えることです。

集まりで全体に話すと、子どもたちは「ぼくもやりたいな!」「今度〇〇ちゃんに教えてもらおう」などと思い、あそびの幅が広がることがあります。

 

例えば、こんな内容を伝えます。

ア) 砂場のトンネルづくり

イ) トイレットペーパーの芯で双眼鏡づくり

ウ) 困っている友だちに優しく声をかけたこと

 

ア)イ)は【あそびの拡散】です。

数人の子どもたちが自由あそびの中で楽しんでいることを全体に話すことで、

・そのあそびに他の友だちが加わる

・いつもとちがう友だちとのつながりも生まれる

・新しく加わった友だちの発想からあそびがさらに広がる

というような、あそびや友だち関係の活性化が生まれます。

 

実際にはこのように話しています。

:今日〇〇くんたち砂場で遊んでたけど、何をしてたか聞いてもいい?

:いいよ。あれはね、トンネル作ってたんだよ!

:そうか、砂でトンネルつくってたんだね。どうやってやるの?

:砂で山をつくってからトンネル掘るんだよ。

:へぇ、まずは山をつくるんだね。それからトンネルを掘るんだ。

トンネルを掘ったらその後どうするの?

:それがすごいんだよ!トンネルできたら、むこうとこっちで手を入れて、中で握手できるんだよ!面白いんだ~。

:それは面白そうだね!

このように担任から子どもに質問することで、あそびの内容を確認したり、やり方や面白いことなどを聞き出すようにしています。

 

ウ)は【行動の拡散】です。

子どものステキな姿を取り上げることで、それが他の子にも広がることを期待します。

 

実際にはこのように話しています。

(今日の出来事をみんなの前で話していいか、Aくん・Bちゃんに確認してからにしています)

:今日Aくんがクレヨンの箱をひっくり返してしまった時、Bちゃんは声をかけていたよね。なんて話してたの?

:大丈夫?手伝うよって言ったんだ。

:そうだったんだね。そうやって声をかけられたAくんはどんな気持ちだった?

:嬉しかった。

:そうだよね、困った時に大丈夫っていってもらったら嬉しいよね。Aくん、よかったね。

:うん!

 

“集まり”で子どものあそびや姿を取り上げるときに、私が注意していることがあります。

それは、“ほめないこと”です。

 

また、“トンネルづくりはすごいあそびだ”“友だちを助けることはいいことだ”ということを保育者からのメッセージにはしません。

質問することで子どもの言葉を引き出し、子ども自身にメッセージを発してもらうようにしています。

 

“大人がほめたり言ったりするからやる”のでは、大人がいなくなったらやらなくなるでしょう。

友だちの意見を聞いて「あっ、そのあそび面白そう!「Bちゃん素敵だな」という思いがあればこそ、自発的な行動につながるのだと思います。

子どもたち1人ひとりの中に、そのような素敵な力が育ってほしいと考えています。

 

さて、後編では【話し合い】と【振り返り】についてまとめています。

この2つは5歳児クラス(年長)の保育には欠かせないもので、子どもの主体性を引き出すことにもつながる大切なものです。

具体的な内容とやり方などをまとめましたので、ぜひご覧ください。

 

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