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【七夕の絵本】保育者におすすめ!笑いあり涙ありの9冊|保育の引き出し

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織姫と彦星

 

七夕だけでなく、節分やひな祭りなど、行事の絵本や紙芝居って、内容がやや複雑だったり話が長かったりする印象があります。

大勢の子どもたちに読み聞かせをする保育の中では、「子どもたちにちゃんと伝わったかな?」と不安に思うことがあります。

 

そこで、行事の絵本や紙芝居の情報(内容や対象年齢、特徴など)を整理して、

保育のねらいに応じて、さっと選べるようにまとめていきます。

まずは七夕です。

 

なお、この記事の1番のねらいは、みなさんが目当ての絵本を最短で見つけることです。

そのために、絵本のネタバレになっている部分もありますが、ご了承ください。

日々時間のない中、保育をされている皆さんのお役に立てる内容になればと思っています。

 

絵本のポイントを紹介する際に使う項目を説明します

【年齢】読み聞かせに適していると思われる年齢

【文字量】文字の量の多さ(少ないーふつうー多い)

【内容】物語のわかりやすさ(わかりやすいーふつうー複雑)

【特徴】絵本の特徴がぱっとわかる簡単なまとめ

 

*著作権の都合上、絵本の購入サイトにつながる画像をつかっています。

知らない本をいきなり購入するのもハードルが高いので、ぜひ図書館をご利用ください。

 

 

おすすめはこれ!七夕の絵本2冊

たなばたセブン(笑い×感動×七夕の由来×保育園×短冊×てるてるぼうず)

ポイント

【年齢】3・4・5歳児クラス

【文字量】ふつう

【内容】わかりやすい

【おすすめの理由】笑いや感動がある豊かな物語の中、自然と七夕の由来もわかる。また、子どもの興味が短冊や笹飾り、てるてるぼうずにも広がるようになっている。

『たなばたセブン』という題名と表紙に「えっ、キャラものなのかな・・?」と少々疑念をいだきつつ読んでみると・・。

「これ、すごくいい!!」(たなばたセブンさん、すみませんでした)

 

絵がはっきりしていて文もストーリーもわかりやすいので、集団での読み聞かせにピッタリ!

しかも、保育園・幼稚園が舞台で、そこで生活している子どもたちのお話なので、親しみやすいストーリー!

加えて、『たなばたセブン』という物語の中に七夕の由来がショートサイズで入っているので、子どもたちも自然と七夕を理解できる作りになっています。

 

そして、話が進むにつれてこの“たなばたセブン”が、かわいく、心やさしい、素敵な存在だということがわかります。

この“たなばたセブン”がいるからこそ、子どもたちと七夕を楽しくつなぐ絵本になっているのです。

『たなばたセブン』を読み聞かせたら、子どもたちは七夕にあこがれを感じ、「短冊をつくりたい!」「てるてるぼうずをつくりたい!」と勢いよく声をあげると思いますよ。

(ちなみに、“七夕に雨が降ると2人は会えない”タイプの話です)

 

たなばたまつり(短冊×笹×風×星×空×ねがいごと×おまつり)

ポイント

【年齢】3・4・5歳児クラス

【文字量】少ない

【内容】わかりやすい

【おすすめの理由】“星に願い事をする”ことに焦点を当て、願い事が空にのぼって星に届く様を情緒豊かに描き上げている。夏の夜空をしずかにながめたくなる1冊。

これもまた、おすすめの1冊です。

“もうすぐ、ほしのまつりの七夕がくる”というところから始まるこの物語。

地域のたなばたまつりに、子どもたちだけでなく家族連れや大人たちもやってきて、みんな思い思いに短冊に願い事を書いて、大きな笹に飾ります。

この立派な笹と、そこにぶら下がる色とりどりの短冊が、風に吹かれ、雨に降られ、日にあたり・・。

雨が降ろうが風が吹こうが笹はみんなの願い事を体いっぱいに抱え、短冊も笹から離れないようにがんばるこの場面が、なんとも言えず、心にしみこんできます。

 

そして、いよいよ七夕まつりの夜。

みんなの願い事は、まるでホタルの光のようになって、短冊から空に登っていきます。

そして、近くの星や遠くの星にむかって何日も何年もかけて旅をする。そんなお話です。

 

物語は地上の人々から始まり、笹や風、雨、太陽という中間点を通り、最後は空のおほしままにつながっていきます。

その様を、やさしくもあたたかい絵で描き上げているこの『たなばたまつり』。

本当に素敵な絵本だと思います。

保育でも、ご家庭でも、大事な子どもたちとそっと共有したいお話です。

*なお、巻末に七夕の由来がしっかりと書かれています。

 

七夕の由来がわかる民話絵本

たなばたにょうぼう(民話×由来×どうぶつ×おばけ×恩返し)

ポイント

【年齢】4・5歳児クラス

【文字量】ふつう

【内容】わかりやすい

【特徴】七夕の始まりの物語で、一般的には『天人女房』と呼ばれているもの。絵がはっきりしていて見やすく、読み聞かせもしやすい。

動物のおばけであるキツネからの不思議な恩返しを受け、“たなばた”という天女と夫婦になった若者の物語。

絵も内容もスムーズに子どもたちが受け取れ、七夕の由来を自然と理解できるようになっています。

また、お話の最後に出てくる天の川の絵は、それまでの色合いとのコントラストや切ないストーリーもあり、子どもの心にぐっと残るラストになっています。

*なお、巻末に七夕の由来がしっかりと書かれています。

 

たなばた(民話×由来×悲しい愛の物語)

ポイント

【年齢】4・5歳児クラス

【文字量】ふつう

【内容】ふつう

【特徴】40年以上も版を重ねる七夕絵本の名作。民話や神話の世界を感じさせる神秘的な絵と、夫婦と親子の切ない愛が描かれた物語。

はたおりが上手な天女と牛飼いの若者が出てくる、七夕の説話にそったお話になっています。

絵が神秘的でとてもきれいなのですが、抽象的な描き方もあり、一見子どもには難しいかも…と思いました。

でも、それは大人の考えであって、絵や言葉、物語の力に引き込まれて、私のクラスの年長の子どもたちはよく聞いていました。

 

また、この物語、男女の悲哀だけでなく、2人の子どもたちが懸命に母を求める姿も描いており、大人でも心を打たれてしまいます。

これが40年以上も読まれ続けてきた絵本なのだと、非常に納得しました。

(ちなみに、“七夕に雨が降るのは織姫の流す涙である”というタイプの話です)

 

七夕を題材にした涙と笑いの絵本

おこだでませんように(子どもの心×短冊×保育者・保護者の心がゆれる)

ポイント

【年齢】5歳児クラス

【文字量】ふつう

【内容】わかりやすい

【特徴】“これ以上怒られたくない”という子どもの願いの結晶のような絵本です。子どもにとっては「この子の気持ちがよくわかるなぁ」という思いを抱かせ、保育者や保護者にとっては子どもの純粋な思いに触れて思わず涙が流れるほど。子どもとの向き合い方を変える力を持った物語です。

この絵本をいきなり保育の場で読まないでください!

保育者であるあなたは途中で涙し、読み聞かせが最後までできない可能性があります。

保育園や幼稚園で読む前に、自宅で1度は読むことを強くおすすめします。

 

この物語の主人公は小学校1年生の男の子。

自分なりに思いや理由があるのだけれど、お母さんにも学校の先生にも、とにかく怒られてばかりの毎日。

“どうせまた怒られるから”“明日も怒られるのだろうな”“ぼくはわるいこなのかな”などと、つらい気持ちを抱えています。

 

そんな男の子が、祈るような思いで書いた七夕の短冊。

そこから物語は大きく展開していきます。

この先は、みなさんがこの絵本を手に取り、実際に味わってみてください。

 

わかっていると思っても、せわしない日々の中で子どもの行動ばかりに気をとられ、つい怒ってしまう私たち大人。

この絵本のすごいところは、そんな私たち保育者や保護者が、子どもの切なる願いに気づけることです。

 

それは、著者である“くすのきしげのりさん”が、タイトルにある“おこだでませんように”という短冊を実際に見たからであり、そこから、子どもの純粋なる思いを絵本という形に仕立て上げたからなのでしょう。

子どもの行動の奥にある“気持ち”に心を打たれ、子どもとの付き合い方を思わず振り返ってしまう、私たち保育者や保護者、大人のためにあるような珠玉の1冊です。

 

10ぴきのかえるのたなばたまつり(カエル×笹×短冊×笹飾り×VSザリガニ×冒険×たなばたまつり)

ポイント

【年齢】3・4・5歳児クラス

【文字量】ふつう

【内容】わかりやすい

【特徴】“10ぴきのかえる”シリーズの1つ。“たなばたまつり”のためにかえるたちが笹を探しに行くドキドキワクワクの展開は、誰もが楽しめる内容になっている。

人間に森を切り開かれてしまい、今年の“たなばたまつり”の笹がとれなくて困っているかえるたち。

そこで、10ぴきの元気なかえるたちが誰も行ったことのない“ささささやまのさささらやぶ”に笹を探し行く、という早口言葉のような展開です。

 

リズミカルで繰り返しのある言葉と、はらっぱや大きな木、さらさら流れる川など気持ちのいい自然の中を探検するかえるたちの姿に、子どもたちもどんどん引き込まれます。

そして、大きなザリガニが出て来てかえるたちを食べようとすると、物語は急展開!

このピンチを切り抜け、笹を手に入れて無事に自分たちの住処に戻るまでの流れは、まるでジェットコースターのようです。

物語に入り込んでいる子どもたちはかえる以上にハラハラドキドキして、ラストの“たなばたまつり”でほっこりした気持ちになり、この絵本をめいっぱい楽しむことと思います。

 

『10ぴきのかえるのたなばたまつり』は、ドキドキの大冒険と七夕の雰囲気を楽しめる素敵な絵本ですよ。

 

たなばたプールびらき(おりひめ×ひこぼし×あまのがわ×保育園の子ども×プール開き×準備体操)

ポイント

【年齢】3・4・5歳児クラス

【文字量】すくない

【内容】わかりやすい

【特徴】「あまのがわでおよいでみたい」という子どもたちの願いが届き、おりひめやひこぼしと一緒にあまのがわプールで泳ぐという夢いっぱいで楽しいお話。

中川ひろたかさんと村上康成さんがつくる、おなじみの園長先生と子どもたちが出てくるシリーズもの。

季節の行事がテーマになることが多いのですが、これは【七夕×プールびらき】という保育園や幼稚園のためにあるような絵本になっています。

 

一般の方にとっては『たなばたプールびらき』というタイトルは、どこか不思議に聞こえるのかもしれません。

しか~し、私たち保育者にとっては、いたって普通な話ですね、これ。

しかも、この絵本のすごいところは、園長先生と子どもたちがプールに入る前に“準備体操”をしているところです!(全体のページ数も少ないのに、4ページもつかっています!)

 

プールびらき前に読んで、子どもたちと一緒に準備体操ごっこを楽しんで、プール開きを待つ。

この絵本があれば、そんなことがかんたんにできてしまいます。

対象年齢は3歳からとなっていますが、2歳児クラスでも十分に読み聞かせできると思います。

ただ、絵本が少し小さめなので、子どもとの距離が近い環境の読み聞かせに適しています。

 

たなばたバス(七夕×バス×短冊×笹×ねずみ×スイカ×笑い)

ポイント

【年齢】3・4歳児クラス

【文字量】すくない

【内容】わかりやすい

【特徴】七夕の天気が大雨で困っているおりひめさまを助けるため、ねずみたちはおしゃべりするバスにのって空へ出発!思わず笑ってしまう展開と嬉しい気持ちになるラストが印象的です。

『たなばたバス』は、『いただきバス』という絵本のシリーズの1冊です。

「おはようございバス」などとしゃべる不思議なバスと、それに乗るネズミたちの面白い話は子どもの心をぐっとつかみます。

 

絵は大きめで色合いもはっきりしているので、大きな集団での読み聞かせにも向いています。

また、“おりひめさまを助けよう”という単純明快なストーリーで、話の展開もダイナミックに勢いよく進んでいくので、3・4歳児クラスの子どもたちにぴったりです。

 

そして、物語の最後。

夜空に輝く天の川で出会うおりひめとひこぼし(これもネズミです)を嬉しい気持ちで見つめ、

天の川で冷やしておいた(!)巨大なスイカが飛び出てくるシーンに驚き、

七夕の雰囲気をみんなで楽しむことができます。

 

たなばただいぼうけん(七夕×ネズミ×短冊×UFO×宇宙×帽子×しかけ絵本)

ポイント

【年齢】2・3歳児クラス

【文字量】すくない

【内容】わかりやすい

【特徴】ちょっとした仕掛けやUFOが出てくる展開などが面白い、数人から10人程度向けの小さな絵本。

しかけ絵本の元祖しかけ人・きむらゆういちさんの絵本です。

これ、とっても小さな絵本です。ノンタンと同じサイズの絵本です。

ですので、読み聞かせの場面や人数が限られてきます。

 

内容はどうかというと、七夕や短冊、お願い事、おりひめ、ひこぼしといった七夕の基本はしっかり押さえています。

その上で、UFOや宇宙、宇宙人(ペンギンに似てる)、地球などが出てきて、さらにしかけまであるといった感じです。

 

また、この絵本自体が、【12カ月のしかけえほん】というシリーズの1冊になっているので、そちらと合わせて読んでも面白いと思います。

 

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